秋の味覚「銀杏」の食べ方
銀杏とは
銀杏(ギンナン)は、イチョウのからなる種子で、「イチョウの実」と呼ばれています。秋、紅葉したイチョウの下に落果してますね。
強烈な臭いがするのは、踏まれた時に、銀杏の皮に含まれる「酪酸」と「エナント酸」の二つが混ざり合うことで発生しているそうです。踏まないように歩けば、臭いは強くないようですね。ちなみに、イチョウの木から分離していない銀杏を採ることは、許されていません。
分離したものについては、民法で
第八十九条 天然果実は、その元物から分離する時に、これを収取する権利を有する者に帰属する。
とあるので、落ちている銀杏も権利は持ち主にあると定められていますただ、街路樹や公園に成っているもので、自治体の収取が行われないことが明らかな場合は取ることができるようです。念の為、事前に自治体に確認を取るといいですね。
栄養素と効能
銀杏に含まれる成分には、脂質、糖質、たんぱく質、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、鉄分、カリウムなどがあります。
効能は、
- 滋養強壮
- 頻尿、夜尿症の改善
- 喘息の治療
- 咳止め
- 痰切り
などがあります。
おねしょが続いている子どもには、寝る前に銀杏を5粒程度食べさせることで、膀胱の括約筋の働きが強くなり、夜尿症を改善できるとされています。
食べ方
- 銀杏を殻付きのまま、封筒に入れて、電子レンジで温めます。だいたい600Wで2分程度です。
- レンジから出して、殻と薄皮を取り除く。
- オリーブオイルと塩をかけてフライパンで表面がカリッとなるまで炒める。※跳ねるので蓋をかぶせる
最後の手順3は、お好みで。殻を剥いてそのまま食べても美味しいです。私は塩をかけて食べるのですが、そのままだと表面に塩が付着してくれません。油(オリーブオイル)でコーティングして塩を引っ付かせています。
注意点 中毒について
銀杏は、食べすぎると食中毒を起こすことがあります。主な症状は、嘔吐と痙攣。稀に呼吸困難を起こす場合があります。
中毒量は特定できていませんが、小児で発症が多く、5〜7粒程度で中毒を起こしたという記録もあるそうです。中毒症状は、銀杏を摂取した時、ビタミンB6が欠乏状態にあると、それを引き金に発症します。栄養のバランスが崩れている時は、食べすぎないようにしましょう。
私は、30個ほどを目安に食べています。今のところ問題はありません(笑)