ギレルモ・デル・トロの脅威の部屋 第2話 感想※ネタバレ
「墓場のネズミ」あらすじ
新たに埋葬された金持ちの墓に目をつけた墓泥棒。目当てのものを手に入れるため、迷路のような地下トンネルを進むが、その行く手にネズミの大群が立ちはだかる。
第2話の主人公も借金持ちです。
こちらは返済のために、墓守りと言いつつ、裕福な人物の墓を掘り起こし、金品を盗み質に売り捌いています。死体、墓地といえばネズミ。タイトルにもある通りネズミがかなり登場するので、苦手な人は注意してください。
後半から畳み掛けるような超展開に目が離せません。
感想
冒頭で墓荒らしをしていた若者2人を追い払う墓守りの立場で主人公が出てきます。その直後に、それまで荒らされていた墓に入って、死体の金歯を取る外道っぷり。若者に「死体という監獄の上に社会の基盤は成り立っている。最初の墓を掘った時、サルが進化して文明が始まったのだ。起源を尊重しなければ終わりが来るぞ」と諭していましたが、まさに自分が終わることになろうとは。
借金の返済猶予が1週間しかなくなり、焦る主人公の前に、有権者が亡くなって近々埋葬されるという情報が入ります。そこで狙いを定め、埋葬された日の夜、墓を掘り返しに行くのですが、なんと死体が大量のネズミに奪われ、棺の奥に続く穴に運ばれてしまいます。
ここらから急に現実離れした流れになります。
私は、今作における‘ネズミ’という存在が、死や罪悪の象徴に位置づけられていると思います。序盤にネズミに噛まれたり、天井から大量のネズミが落ちてくる悪夢を見たりと、何かと主人公が振り回される描写があります。
Netflixにスティーブン•キング原作の「1922」という映画があるのですが、そちらもネズミが主人公の罪悪感の象徴として登場します。
1922 | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
登録している方は是非見てみて下さい。殺人は絶対に許されないというのメッセージがひしひしと伝わってきます。
話を戻しますが、今作も因果応報の結末でした。主人公の悪人っぷりが前面に出てると結末は大体予想できますよね。1話と違って、悪魔は登場しないので、絵的には少し地味かもしれませんが、ネズミという身近な害獣がしっかり怖さを演出してくれます。
次回予告
次回、第3話タイトルは「解剖」です。
グロテスクな描写が多そうなタイトルです。
お楽しみに。