ギレルモ・デル・トロの脅威の部屋 第4話 感想※ネタバレ

「外見」あらすじ

f:id:nishikiOri:20221120211342j:image

人付き合いが苦手なステイシーは、職場に溶け込むためにちまたで人気のローションを試してみることに。肌に合わないローションを使い続けるうちに、彼女の身に思わぬ変化が起こり始める。

f:id:nishikiOri:20221120205915j:image

初めての女性主人公。

作中の季節がクリスマスということもあり、BGMもかなり明るめの雰囲気で物語が進んでいきます。今作は、悪魔や怪物といった要素はなく、人間の持つ欲望と狂気が怖さのを際立たせています。というか今までで一番怖いかも。

ステイシーが「アログロ」という世界最高のローションを職場の同僚からプレゼントされ使ってみるのですが、肌に合わず発疹ができてしまいます。それでも、「治療の過程だ」という言葉を信じ、夫の抑止する声も聞かずに次第にローションにのめり込んでいくといった感じで話が進みます。

感想

前記事の次回予告で予想した通りファンタジー色が強かったです。異形の存在が出てこない分、ステイシーの演技や表情、その他の舞台装置で恐怖を演出していたように感じます。

ステイシーの趣味が剥製作りで、撃ち殺した鳥の皮を剥いで同僚にプレゼントするといったシーンがありました。この描写を入れたことによって主人公が普通とは違う危険な存在という事を印象付けられました。

また剥製というのは、生き物を美しいまま保存する方法であり、ステイシー(果ては女性という生き物)が永遠の美を求めているということの象徴という意味もあるのかも知れません。

アログロのCMでテレビの中の人物と会話できていたり、ローションが人の形(理想の自分?)を模したりしていましたが、アレはステイシーの願望や迷いが幻覚として現れていたのかなと思っています。

物語の結末は正直微妙な感じです。終盤で夫を殺害した時点で、バッドエンドを予想したのですが、ただ狂気を残したまま終わってしまいました。私は、因果応報的な結末が好きなので、殺人を犯した時点で救われるべきではないと(笑)でも、ストーリは人間の狂気がよく伝わってきて面白かったです。やはり人間が一番怖い!

次回予告

次回、第5話タイトルは「ピックマンのモデル」です。

タイトルから全く内容の予想ができませんでした(笑)

とりあえず、お楽しみに。