ギレルモ・デル・トロの脅威の部屋 全8話感想
ギレルモ・デル・トロの脅威の部屋
奇妙な悪夢から紡ぎ出される、8つの恐ろしい物語。背筋も凍るような恐怖を美しいビジュアルで描く、ギレルモ・デル・トロのホラーコレクション。
作者 ギレルモ・デル・トロ
ジャンル ホラー、ダークファンタジー
エピソード数 全8話
配信サイト Netflix
第1話「Lot36」
借金返済のため、レンタル倉庫の中身を買い取って金目の物を売りさばくことにした男。だがその中に保管されていたあるものが、恐ろしい事態を引き起こす。(45分)
評価 ★★★☆☆
グロ描写はありません。触手のクリーチャーが登場します。ギレルモ・デル・トロの世界観に入り込むのに相応しい第1話です。
第2話「墓場のネズミ」
新たに埋葬された金持ちの墓に目をつけた墓泥棒。目当てのものを手に入れるため、迷路のような地下トンネルを進むが、その行く手にネズミの大群が立ちはだかる。(37分)
評価 ★★☆☆☆
ネズミが苦手な人は注意。グロ描写は少なめです。墓荒らしの話かと思いきや後半一気にファンタジー色が強くなります。
第3話「解剖」
森の中で見つかった遺体の捜査にあたるベテラン保安官は、古くからの友人である検視官に連絡をとり、一連の奇妙な出来事の真相解明を依頼する。(57分)
評価 ★★★☆☆
タイトルにもある通り、解剖シーンがあります。グロ描写が最も多い。苦手な人は注意が必要です。検死官VS地球外生命体。主人公が覚悟決まりすぎの作品。
第4話「外見」
人付き合いが苦手なステイシーは、職場に溶け込むためにちまたで人気のローションを試してみることに。肌に合わないローションを使い続けるうちに、彼女の身に思わぬ変化が起こり始める。(63分)
評価 ★★★★☆
クリーチャーは登場しません。グロ描写は剥製を作るシーンがあります。女性の美に対する欲望と狂気を描いた作品。主人公の行動がだんだんと狂気を帯びていきます。
第5話「ピックマンのモデル」
リチャードという内向的な男と出会い、その恐ろしい絵に心ひかれた美術学生のウィル。だがやがてその絵は、ウィルの現実感に多大なる影響を及ぼし始める。(62分)
評価 ★★★☆☆
クトゥルフモチーフのクリーチャーが登場します。グロ描写あり。ピックマンの不気味な絵を見た人たちが徐々に正気を失っていきます。結末はかなり衝撃的。
第6話「魔女の家での夢」
死別した双子の妹と再会することだけを願って生きてきた研究員は、特別な薬の力を借りて、妹の魂が存在するかもしれない不思議な世界に足を踏み入れる。(61分)
評価 ★★☆☆☆
最後のみ少しグロ描写があります。妹を救いたい兄VS魔女の話。兄が妹を助け出すために異世界を行き来したり魔女から追われたりと王道的なストーリーでした。結末は、しっかりバッドエンドでした。原作はHPラヴクラフトの短編。
第7話「観覧」
謎めいた大富豪の邸宅に招かれた、それぞれ異なる才能をもつ4人の男女。一生に一度の経験ができるという話だが、彼らの好奇心が恐怖へと変わるのにそう時間はかからなかった。(56分)
評価 ★☆☆☆☆
終盤のみグロ描写と触手のクリーチャーが登場します。全体的に展開がなく、2分の3は登場人物同士の雑談です。ストーリーもいまいちで微妙な回でした。
第8話「ざわめき」
大きな悲しみを抱えながら、調査旅行に出た鳥類学者のナンシーとエドガー。周囲に何もない一軒家で寝泊まりをすることになるが、その家にはつらくて恐ろしい歴史が隠されていた(63分)
評価 ★★☆☆☆
グロ描写はありません。幽霊が出ます。怖さよりも主人公夫婦が過去の悲しみをどのように乗り越えるかがストーリーの肝になっています。屋敷の恐ろしい歴史というのもありきたりで意外性はなかったです。
総評
前半の5話あたりまでは、不気味さや怖さがあるストーリーでしたが、後半は失速した感じがしました。
個人的に実体のある恐怖(幽霊とか)よりも目に見えない怖さや人間の狂気が好きなので、エピソード4は一番面白かったです。
1シーズンしか出てませんが、この先続くようでしたら是非視聴したいと思います。